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ゲーム機やスマホ使用のルールづくり

【中学2年生 Kさん】

 

Kさんはどんな事に対してもやる気があり

いつも『頑張ろう!』と思っているのですが

なかなか行動に移せないところがあります。

 

最近はスマホ等の電子機器の使用をやめられず、

期限までに課題を終わらせることができなかったり

就寝時間が遅くなったりと

様々な影響が出始めました。

 

診断はされていませんが

KさんにはADHDの傾向が見られ、

すぐに得られる快楽に目が向きやすいため

しなければいけないことを先延ばしにしたり

楽しいことをやめられないといった特徴があります。

 

Kさん自身も

自分ではうまくコントロールできないと感じていたので

電子機器の使用に関して細かいルールを作ることになりました。

 

ルールの基本は“やるべきことを先にやる”。

 

この考えに沿って

Kさんのお母さんと入念な打ち合わせを行い

ルールを作成しました。

 

 

レッスンにはKさんのお母さんにも入っていただき、

まずは私の方から

Kさんが何か頑張ろうと思っても

自分をコントロールしにくい特徴について説明をしました。

 

そしてなぜ細かいルールが必要なのかも伝えてから

ルールの内容について確認しました。

 

いつ、何をどうすればいいか明確にし

見通しを持って生活できるように作ったルールですが、

このルールで生活し始めた日からKさんの様子は一変しました。

 

Kさんはルールがある方が生活しやすいと感じたようで、

学校の宿題を終わらせることができるようになり

いつも不合格だった学校の小テストでも

合格点を取るようになりました。

 

そんな日々に達成感を得られているのか

Kさんの表情も明るくなっています。

 

Kさんの場合は

ルールを決めることで本来の力を発揮できるようになり

私もとても嬉しく思っています。