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相手の気持ちを考え始めたきっかけ

【中学1年生 Gくん】

 

相手の気持ちに意識を向ける練習を頑張っているGくん。

(詳しくはこちら)

 

この練習は

相手の気持ちを考えて行動するための取り組みでした。

 

Gくんが誰かに「ありがとう」と言った場面に限定して

練習を重ねていましたが、

Gくんは徐々に『周りの人は自分に優しくしてくれている』と

気づくようになりました。

 

Gくんに変化が見られたため、

次は相手の気持ちを考えて行動してみようと提案しました。

 

するとGくんは

『相手が喜んでくれるかなと思って同級生に優しくした』と

報告してくれるようになりました。

 

相手の反応はどうだったか尋ねると

同級生から「ありがとう」と言ってもらえたと

Gくんは嬉しそうに話していました。

 

そして少し誇らしげでした。

 

以前のGくんは

相手の気持ちを考えて行動することは難しく、

“こういった場面ではこうする”とルールを覚え

それをパターン化するのが定番でした。

 

しかし今のGくんは

状況を見て相手がどう思うか自分で考え

次の行動に移せるようになってきました。

 

このような変化が見られたのは

自分がたくさんの人に優しくしてもらっていると気づき、

さらに優しくされることは『嬉しい』とわかり、

そして『自分も相手が喜んでくれることをしよう』と思ったことが

きっかけだったようです。

 

Gくんの大きな変化には驚きと感動を覚え、

学び方を工夫すれば苦手部分も成長の可能性が広がることを

改めて感じさせられました。