認知とは、知覚、言語理解、記憶、想像、推論、決定、問題解決など、さまざまな要素を含んだ知的活動を指します。
わかりやすくいうと、あらゆる感覚を通して周囲の情報を取り入れ、整理し、それを基盤に計画を立てて実行していくために必要な活動であり、すべての行動の土台になるものです。
しかし、発達がアンバランスな子ども達は、この認知機能がうまく働いていないために、学習面や行動面でうまくいかない場合があります。特に、『見る力』や『聴く力』の弱さは、学習や行動の結果に大きく影響してきます。
また、人との関わりにおいても『見る力』や『聴く力』は必要になってきます。
この力がうまく働いていないと、トラブルになったり、人付き合いがしんどくなることがあります。
それは例えば、次のようなことにつながってしまうからです。
◆相手の態度や表情などを間違ってとらえてしまう
◆その場の状況判断をあやまってしまう
◆人との距離感がうまくつかめない
◆相手の話している内容が覚えられず、ちぐはぐな答えになってしまう
◆会話の内容を聞き間違えて、悪口を言われたと勘違いしてしまう
◆人数が増えると会話についていけない
したがって当教室では、“人と関わる力”の基盤作りとして、認知機能をアップさせるためのトレーニングを以下の領域に分けて行っています。
記憶力アップトレーニング
見て覚える力、聞いて覚える力、見たり聞いたりした情報を頭の中で整理する力を養います
注意力アップトレーニング
集中力、見たり聞いたりした情報を正確に処理する力を養います
想像力アップトレーニング
論理的思考力、推論する力、課題をうまく遂行する力を養います
認識力アップトレーニング
空間認知力、見たものを正確に把握・判断する力を養います